2022.12.14
全国に広がる、学校マスク自由化の波が止まりません。去る12月5日付けで福岡県福津市教育委員会が大嶋正紹教育長名で、「コロナ禍の教育活動について~教育長メッセージ~」を教育委員会ホームページで発しました。
それには、「マスクの着用については」とし、下記3点が記述されています。
- マスクをできない子、マスクをしない子、マスクの着用を希望する子、マスクを外すことのできない子、それぞれいる
- 児童生徒や教職員はもちろん、保護者や地域の皆様にもご理解いただく必要がある
- マスクの着用の有無がいじめや差別につながらないよう、学校と連携し対応
このメッセージは同日付けで各校長宛に通知。その中に校内及び保護者に向け周知を図るよう指示しています。それを受け、教育委員会が作成した文書を、各校長が保護者宛にメール配信したり、文書配布したりしたところです。
この結果、今月に入り山口県岩国市に次ぐ、全国で13番目の学校マスク自由化となりました。
因みに、学校マスク自由化の定義は下記です。
- マスクを「着用できない」のみならず「着用しない」まで記載されている。
- これらに対し、差別や偏見が生じないようにする。
- 上記内容を教育委員会若しくは教育長名で声明発表するか、全保護者宛に通知する。
この度は上記3条件を満たしており、事実上の「学校マスク自由化」となった訳です。
実はこの背景には、「福津こどもの未来を守る会」が起ち上がり、子どものマスク着用の自由化を目指して署名活動や市長面談、議会陳情を展開して来た経緯があります。
因みに、最初に自由化表明した多摩市(たまし)は「魂(たまし)い」の叫び、福津(ふくつ)市は不屈(ふくつ)の精神が実った結果と言えましょう。
これらにより、全国における学校マスク自由化の過去の実績は、下記13団体となりました。
- 4月 1日 東京都 多摩市(教育長名でHP声明発表)
- 5月23日 大阪府 和泉市(教育長名でHP声明発表、全保護者に通知)
- 6月10日 茨城県 つくばみらい市(教育長名で校長宛通知→全保護者に文書配布)
- 7月 5日 埼玉県 所沢市(教育長名でHP声明発表、全保護者に通知文書配布)
- 7月 6日 北海道 恵庭市(教育長名でHP声明発表、全保護者に通知文書配布)
- 7月20日 岐阜県 瑞穂市(全保護者に教育委員会名で通知文書配布)
- 8月29日 広島県 福山市(全保護者へ教育委員会名でメール配信、通知文書配布)
- 10月25日 神奈川県葉山町(全保護者に教育委員会名で通知文書配布)
- 10月25日 北海道 石狩市(全保護者に教育委員会名で通知文書配布)
- 11月 8日 京都府 亀岡市(教育長名で校長宛通知、市HP、facebook、LINEで声明)
- 11月14日 神奈川県相模原市(全保護者に教育長名で文書をリンク付け配信)
- 12月 2日 山口県 岩国市(教育長名でHP声明発表、学校裁量で保護者に通知)
- 12月 5日 福岡県 福津市(教育長名でHP声明発表、学校裁量で保護者に通知)