マスク自由化を条件付き明記!衛生管理マニュアルが改訂

新型コロナ問題

2023.3.17

 文科省健康教育・食育課から、全国教育委員会に対し、衛生管理マニュアルの改定版が1年ぶりに通知されました。令和5年4月1日付けVer.9となります。

 懸案だったマスクの着用については、36頁に、「学校教育活動においては、児童生徒及び教職員に対して、マスクの着用を求めないことが基本」と明確に記述しました。

20230317衛生管理マニュアル

 「基本」というのは、「条件付き」と解され、但し書きとして、「登下校時に通勤ラッシュ時等混雑した電車やバスを利用する場合や、校外学習等において医療機関や高齢者施設等を訪問する場面においては、児童生徒及び教職員についても、マスク着用を推奨」とし、相変わらず線引きを曖昧にしました。
 加えて、「着用の有無による差別・偏見等がないよう適切な指導」とも記述され、ノーマスク児童生徒が苛めに遭わないよう求めています。
 因みにこれまでは、「体育を除き原則マスク着用を推奨」だった訳で、強制力はないはずなのに、このことを金科玉条の如く拡大解釈して、現場では事実上のマスク強制が行われて来たのです。これは大きな人権侵害が伴い、不登校や自殺者数の記録を更新したのです。

 また51頁には、給食時の注意点を列挙。その中で、条件付きながら明確に「黙食は必要ない」と記述したのが特徴です。その条件とは、

  1. 適切な換気を確保する
  2. 大声での会話は控える
  3. 机を向かい合わせにしない
  4. 向かい合わせにする場合には対面の児童生徒等の間に一定の距離(1m程度)を確保する

等の措置を講じるとしています。
 つまり、元々黙食は記述されていなかったものの、内閣官房による新型コロナ基本的対処方針に、大人社会において「黙食を基本」と書かれていたのを、学校現場で引用していたのです。
 加えて、これも条件付きながら対面喫食も可能となりました。これまでのマニュアルには、対面を避ける旨が例示されていたことから、これも進歩と言えましょう。

20230317衛生管理マニュアル

 新学期からいよいよ、マスク不要の学校生活が始まれば、谷本誠一呉市議会議員が提唱して来た「ノーマスク学校生活宣言」は使命を終えたと考えます。因みに最新情報では、沖縄から北海道に至るまで、ノーマスク宣言家庭は278家庭となっています。

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