2023.9.17
これは「マスパセ」こと奥野淳也氏が2020年9月にピーチ航空からノーマスク故に強制着陸且つ強制降機させられた自らの体験を基に、出版の運びに至ったものです。
司会は、2022年2月に谷本誠一呉市議(当時)と一緒に強制降機させられた、反ジャーナリストの高橋清隆氏です。
さて、トップバッターの奥野氏は、この度の出版の動機を切々と語りました。
コロナ茶番を間に受けた政府が採った誤った感染症対策を、後の世に記録として残す使命が自分にはあると、自らを鼓舞しました。全ての事が重なって、自分がその重責を担うことになったと、前向きに捉えたのです。
実際、ピーチ航空が新潟空港に緊急着陸した際は、事件性なしとみて、警察は去って行きました。それから4ヶ月後に突然警察が家宅捜索と逮捕令状を持って来たのです。これはピーチ航空が刑事告訴したことになり、裁判での証言もでっち上げでした。
また、2021年4月、千葉県館山市の食堂に奥野氏が入店した際、ノーマスクを店員から咎められました。それを受け3人の地元客に暴行を受けたにも関わらず、駆けつけた警察はこれに見ないふりをして、一方的に奥野氏を追い詰め、公務執行妨害で逮捕したのでした。報道では、奥野氏が警官に暴力を振るったことにされていますが、これも警察のでっち上げだったことが、裁判の審理で浮き彫りになります。
にも関わらず、1審判決では、奥野氏を懲役2年、執行猶予4年に処したのです。特に田舎の警察は、地元と癒着していて、腐り切っていると嘆きました。
次に谷本誠一前呉市議です。健康上の理由でなくノーマスク搭乗契約が成立していたことを解説。旅客事務所の基地長代行がそれを許可し、その上で、機長に強制降機させるよう指示した節が窺えます。つまり、見せしめ、自作自演という訳です。
また、機長名で交付されたのは降機命令ではなく、反復継続中止命令でした。これを、乗り込んで来た釧路警察の警官が職権濫用して、公務執行妨害逮捕をちらつかせ、自主的に降機せざるを得ないように追い込んだのは、強制そのものであったとしました。
一方、AIRDO草野晋社長は、高橋清隆氏の公開質問状に対し、降機命令であったと回答し、代理人弁護士の答弁書と明らかに食い違いを見せました。しかも、原告らが大声を出したのは証拠もなく、捏造だったのです。
原告である谷本氏は、口頭弁論で証拠採用と証人尋問を要請しましたが、全て却下。この結果、去る8月29日の判決では、命令取り消しやノーマスクで搭乗する権利の確認全てを裁判長は却下したのです。
それを受け谷本氏は、自らもノーマスク故にJALで強制降機させられた桜井康統弁護士を代理人につけて、去る9月9日に控訴しました。第2審では、棄却された損害賠償請求1円に絞って、従業員の不法行為を放任したとする民法上の使用者責任を追及することとなります。
ところで、この日はその桜井康統弁護士がゲストで招かれ、スピーチされました。その後サプライズゲストとして、鼻出しマスク故に3回連続反則負けを食らった将棋プロ棋士・日浦市郎八段が来場し挨拶。谷本氏との出会いや関係を紹介しました。
最後に高橋清隆氏がファシリテーターを務めつつ、奥野、谷本、桜井3氏によるトークショーがありました。
その中で桜井弁護士は、ノーマスクで人権を侵害されている多くの方の訴訟を弁護していると報告。それができるのは痛みが解る「自分しかいない」と、実に頼もしい発言が飛び出しました。
その後会場を移し、有志での懇親の場に華が咲きました。