文科省が事実上の黙食撤廃を通知!大人の黙食削除を受け

新型コロナ問題

2022.11.29

 本日、11月29日、文科省健康教育・食育課が、全国都道府県教育委員会等に対し、事実上の「黙食撤廃」を通知しました。

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 同課は衛生管理マニュアルを発出した部署で、「従前から、必ず『黙食』とすることは求めてはいない」と、この度の文書に敢えて明記しました。これは去る11月8日に、永岡桂子文科相が、「必ずしも黙食は求めていない」と記者会見で発言したことを文書化したものと言えましょう。
 更に、「座席配置の工夫や適切な換気の確保等の措置を講じた上で」と前置きしつつも、「給食の時間において、児童生徒等の間で会話を行うことも可能」と、踏み込みました。
 因みに、今回の事務連絡のタイトルは、「『新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針』の変更等について」というものです。

 実は、内閣官房の新型コロナウイルス感染症対策本部が発出した基本的対処方針では、去る9月8日変更版までは、その24頁に、「国民に対し」「飲食はなるべく少人数で黙食を基本」「会話する際にはマスク着用を徹底」と記述されていたのです。これは、学校では黙食、大人社会での飲食では賑やかに会話ありという現実と、大きくかけ離れており、矛盾が生じていたのです。

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 そこで、去る基本的対処方針の11月25日付け変更版では、25頁の該当箇所に、この部分が完全に削除されました。文科省は、これまでも衛生管理マニュアルでは黙食を謳っていなかったことを暗に示すことで、間違っていなかったと言いたげで、内閣官房発出の基本的対処方針において削除された事実をも、この文書で明かにしたのです。

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 一方去る6月2日、広島県教育長は県立高校に対し、「黙食の徹底」を通知したことを、県内各市町教育委員会に対し、何の権限もないのに、暗に従うよう事務連絡を発していました。また、全国の各都道府県の感染症対策ガイドラインにも、このような過度な「黙食徹底」が記載されている所が多いとみられています。
 ところが今回の文科省通知により、全国で一気に黙食撤廃が進むと期待されます。

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