加藤厚労相が勇み足発言!濃厚接触者と積極的疫学調査で

新型コロナ問題

2022.09.26

 去る9月18日にフジテレビが放映した「日曜報道THE PRIME」で加藤勝信厚労相は、事務方通知を拡大解釈し、不正確な情報を伝えていたことが判明。その内容は、濃厚接触者を後追い調査する感染症法の積極的疫学調査に関し、「感染リスクの高い家庭内、医療機関、高齢者施設等を除き行わない」と発言しました。つまり、それ以外の保育所、学校、職場その他の社会生活においては、近隣者がPCRで陽性になったとしても、濃厚接触者の特定は行わないというのです。となれば、当然感染症対策やマスク着用の有無は意味がないことになります。
 番組に出演していた橋下徹氏は、これまでと打って変わった厚労相の方針転換に驚くと共に、「政府はこのことを積極的に国民に知らせるべき」と念押ししました。

日曜報道THE PRIME
加藤勝信厚労相発言
濃厚接触者の扱い

 これでは去る8月19日、文科省健康教育・食育課が発出した「学校コロナガイドライン」で学校内での濃厚接触者特定に関し、マスク着用の有無やマスクの正しい着け方のチェックをせよと通知したこととの矛盾が益々拡大した格好です。

 そこで自然共生党代表の谷本誠一呉市議会議員が、加藤大臣発言を裏付ける通知が厚労省から届いているか、本日呉市保健所に確認しました。
 すると、去る3月16日に厚労省新型コロナ対策推進本部が発出した「濃厚接触者の特定・行動制限・積極的疫学調査」がそれに該当することが判りました。そのポイントは、下記の4点です。

  1. 自治体の判断により、全感染者に対する濃厚接触者の特定を含む積極的疫学調査を行わない場合あり
  2. 感染リスクの高い同一世帯、医療機関、高齢者施設等に対し、行動制限を含めた積極的疫学調査を実施
  3. 保育所、幼稚園、小学校、認定こども園、義務教育学校、特別支援学校、放課後児童クラブにおいては、自治体による柔軟な対応が必要
  4. 自治体毎にあらかじめ感染者発生時の積極的疫学調査実施や濃厚接触者特定に関する方針を決定
積極的疫学調査の実施について
積極的疫学調査について

 つまり、大臣が言及した「家庭内、医療機関、高齢者施設等以外では、濃厚接触者の特定を含む積極的疫学調査は行わない」というのは、あくまでも「自治体が保健所と連携して決定した場合に限る」という条件がすっぽり抜け落ちていたのです。これでは、現場がまたもや大混乱です。
 結局、大臣記者会見で予め質疑想定がされていることや、事務方がメモを差し出すのと違って、番組収録のため助け船がなかったことで、大きな勇み足に繋がったのでした。

 因みに、保健所を設置している呉市では、本通知を受け去る7月21日を以て、保育所等や私学、国立、県立を含めた全学校においては積極的疫学調査を行わないこととしています。よって、マスクを着用しないことで濃厚接触者扱いされる心配はなくなりました。この件については、去る9月8日の谷本呉市議による一般質問においても、言質を取ったところです。
 尚、厚労省通知では、③の具体として中学校や高校は入ってはいませんが、②で同一世帯、医療機関、高齢者施設等以外であることから、中学・高校も濃厚接触者特定の対象外としたものです。

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